パリ旅行での大変な友人との待ち合わせ
私の失敗は「友人との待ち合わせ」です。10年前、当時35歳だった私は、会社員として後輩が出来たり責任あるポジションについたり、ちょっと波に乗っていた(というか、調子に乗っていた)時期でした。忙しい最中ではありましたが、秋のシルバーウィークに1週間の休みが取れることになり、フランスのパリへ行くことにしました。
友人との別々に行くパリ旅行
友達と一緒に行く約束をしたのですが、この友達が休める日と私の休みの予定が2日ほどずれてしまいました。出発日、帰国日を2人で合わせようとすると、現地での滞在がとても短くなってしまうので、それぞれ1人で出発し、現地では会える日に会って、1人ずつ帰国するということにしました。つまり、一人旅で、現地で時々友達に会う、と言う感じです。
飛行機はANAでパリのシャルルドゴール空港までの直行便、料金は早めに予約したので12万円ほどと時期の割に安かったと思います。ホテルはパリ市内の1泊1万円ほどのところを予約しました。パリはホテルが結構高くて、立地の良いところはすぐ埋まってしまい、友達と同じホテルを取ることはできませんでした。
ガラケー時代の大変な待ち合わせ
そして、事前に友達に会い、現地で会う場所と時間を決めました。といっても、2人とも忙しい最中にちょっと会った程度で、旅行の下調べもロクにしていなかったので、「○月○日の現地時間○時に、凱旋門で会おう」と決めました。当時はまだガラケーで、現地ではお互い携帯電話を使うつもりはありませんでした。だから念には念を入れて、凱旋門のどこで会うかをしっかり決めておこう、ということで、あの四角い建物の内側のアーチ状になっているところの真下で、と決めました。それはもう、しっかりと決めたつもりでした。
さて、約束の日。私は約束の時間の20分ほど前に凱旋門の近くまで来ました。凱旋門のまわりは車がびゅんびゅん通っていて、人は地下道から入ります。地下道を進んでいくと、階段があり、上へ上がれば凱旋門の真下へ出るようになっていました。ところが、その階段の入り口に、しっかりと料金ゲートがあり、係員がいます。凱旋門を見るのに入場料が必要とは! 冷静に考えれば超有名観光スポットですから当たり前のことですが、計画した時点ではまったく考えていませんでした。
やっと会えた凱旋門での友達との待ち合わせ
友達との待ち合わせは凱旋門の下と約束したものの、この料金ゲートを通って、約束通りアーチの下へ行った方が良いのか、ここで待っていた方が良いのか、5分ほどその場で考えましたが、やはり約束通りアーチの下まで行こう、と料金を払って、階段を上がりました。
約束のアーチの下へ来ましたが、時間がちょっと早かったためか、友達はまだいません。ところが、約束の時間を過ぎても友達はきません。結局、20分ほど遅れて、友達が来ました。
友達は、入場ゲートの手前で待っていたそうです。私があと5分待っていれば、そこで会えていました。めでたく合流できたので、2人で凱旋門の上へ上がって写真をとったりして、夕食に向かいました。
あれから10年経ちましたが、今でもこのことは笑い話になります。今となっては良い思い出ではありますが、待ち合わせをするならしっかりと下調べが必要だと学習しました。今は、スマホで現地ですぐ連絡が取れるようになりました。良い時代になりましたね。