言葉の壁に苦しんだニューヨーク旅行
サービス業で個人事業主をしている28歳の男性です。これは私が18歳の時にニューヨークへ海外旅行した時の失敗体験談です。
ミュージシャン憧れのニューヨークの音楽
当時、私は地元兵庫県でアルバイトをしながらプロミュージシャンを目指しており、お世話になっていた先生からプロを目指すなら一度ニューヨークの音楽を体験した方が良いと勧められたことが旅を決めたきっかけでした。
初めての海外旅行かつ、一人旅の予定だったのでパスポートの発行から旅の必需品、手続き等は全て自分で済ませる必要がありましたが準備はなんとか間に合わせることが出来ました。予算も限られていたのですが知り合いから格安のチケットを紹介してもらい、関西空港からチャイナエアラインの直行便を往復で8万円代で購入出来ました。
ニューヨークで感じた言葉の壁
しかし、私がニューヨークの旅でなにより不安を感じていたのは【言葉の壁】でした。
当時の私の英語力は義務教育を終えた程度のレベルで、洋楽の歌を歌うとき以外は普段の生活で英語に触れる機会が全くなかったのです。ですから私はニューヨーク旅行の半年ほど前から大手英会話スクールに通い詰め、日常で最低限使うコミュニケーションと旅行英会話を重点的に話せるように学びました。
現地で使うであろう表現や単語、地名などをあらかじめノートにとっておき、旅行英会話の本も何冊かそろえたので準備はかなり入念だったと思います。
しかし、それだけ入念な準備をしたにも関わらず、結果的に私はほとんどニューヨークで英語を使ったコミュニケーションがとれませんでした。なぜかというと現地の人が話す言葉がほとんど聞き取れなかったのです。現地で初めて知ったのですがニューヨークの人は非常に早口で喋るのです。
英語の速さと訛りに苦しんだニューヨークの旅
せめて単語が聞き取ることが出来れば相手が話していることの脈略もある程度理解できたかもしれませんが、体感的に今まで聞いてきた英語の5倍以上の速さで話されているように感じたので会話の内容をほとんど理解できませんでした。
幸いにも泊まっていたゲストハウスのオーナーが現地在住の日本人の方だったので通訳に入ってもらい、最低限のコミュニケーションを取ることが出来ました。日本にも地域によって訛りや話すスピードが異なるように海外にそういうことがあると考えられなかったのは盲点であり、大きな反省でした。
そして分かったことは英語に関わらず、コミュニケーションは話すことや伝えること以上に話をしている相手の話を聴くということが重要だと気づかされました。自分の話をまったく聴いてくれない人に話をしようとは思わないからです。
この体験もあって私は外国語を覚える際は単語や表現を覚えるよりも、聴き取るところから重点的に学ぶようにしています。